(A)販売会社と商品によりますが、1990年代前後に加入した個人年金保険は、公的年金と似た形で、受け取り時期を繰り下げると増額する仕組みがあります。詳細は保険会社にお尋ねください。
個人年金保険の繰り下げ受給がちょっとした話題です
皆さま、ご安全にお過ごしでしょうか!
「ほったらかし投資」でおなじみの有名ブロガーの水瀬ケンイチさんの最近の投稿記事が気になりましたので、便乗気分で記事を書いてみました。。。
randomwalker.blog19.fc2.com
さらに、おなじくインフルエンサー、ななしさんの氷河期ブログでも、以下のように個人年金保険の繰り下げについて記事を投稿されています。
hyougaki.xyz
それくらい、意外性のある事実ということですね。
公的年金を繰り下げすると、一ヶ月に付き0.7%の割合で増額することは、政府のアナウンスもあって、最近知られてきました。
同じような仕組みが、実は民間保険会社が販売した個人年金保険にもあることは、知る人ぞ知る事実でした。
わたし自身、認識したのはつい何ヶ月か前のことです。
こうした商品は、若い頃になんとなく付き合いで入ったまま、放置していることが多いですね。特に昔はそうでした。
なので、加入時の提案資料や契約書にどんなことが書いてあったのか、覚えている人の方が稀です。そうした資料じたい、転居の際に行方不明になりがちです。。。
でも、FP試験で公的年金の勉強をすると、ひょっとして個人年金保険って、公的年金みたいな繰り下げ増額の仕掛けがあるのかな?と疑問に思うことになります。
保険会社に聴いてみた
そして、保険会社の担当のお姉さん、もとい娘さんに連絡すると、大抵は若い人なので、そんな大昔の年金保険商品については知識がなく、年金保険専門(?)のおじさんが説明にやってきます。
ベテランのおじさんの説明を聴くと、担当者の娘さんも感心するやら驚くやら。
さらに、箪笥を探すと、その昔勧誘されたときの提案資料が出てきました。今見ると、ホントにビックリしますけどね!その一部は、以前に記事にしました。fpotto.hatenadiary.com
奥深い「応用プラン」の世界
その中に、ちゃんと書かれています。「応用プラン」というシステムで、年金の受け取り方を様々にアレンジできるオプション制度です。
「受取年金増額プラン」あります
「受取年金増額プラン」は、なんと手持ちの余裕資金を払い込むことで、年金額を増額することができます。この際、予定利率は、加入時のものが適用されるというのが、肝です。
いわゆるお宝個人年金では、予定利率が5.5%とか6%なんてものがありました。もちろん、元本保証です。お宝年金のお宝たるゆえんですね。
でも、持ち込める額には当然限度があります。余裕資金をノーリスクで増やそうとしても、一定の枠があるわけです。
「受取時期くりのべプラン」あります
そして、「受取時期くりのべプラン」もあります。受取開始時期を最長5年繰り延べることができます。
当然、年金額は増額します。予定利率がせいぜい6%程度なので、公的年金の繰り延べほどの増加率にはなりません(公的年金なら5年間繰り下げで42%増えます)が、予定利率が確定しているところが魅力ですね。
ただし、一般的な注意点として、実質的には税金を引かれた後の金額で損得勘定をしないといけないので、年金額が増えることで、税金や社会保険料が増えたりすることになるので、個別具体のシミュレーションが必要です。
今回のまとめ
今を遡ること25年から30年くらい前に個人年金保険に加入された方は、とにかく保険会社にどんな特約オプションがあるのか、何ができて何ができないのか、早目に確認しておいたほうがいいですよ。
保険会社によっては、営業担当者がころころ変わるので、本来顧客のお得になる提案がされないままのケースがあります。
会社としては積極的にお知らせしたくない、お得な(会社には不利な)特約等なので、ベテランの親切な担当者なら積極的に教えてくれたりすることもありますが、基本的にこちらから聞かないと説明してくれないと思います。
若い営業担当者の方は、古い商品については知らないことが多いので、コールセンターに聞く方が確実とも言われています
最後までお読みいただきありがとうございます。
それでは今日はこのくらいで。本日もご安全に。
参考
魅惑の「増額年金」のオプションについては、以前に記事にしました。これ実録です!
間違いない定番の一冊。今や大流行の「ほったらかし投資」のご本家ですね?