皆さま、ご安全にお過ごしでしょうか!
本日は役に立つ本『定年ひとり起業』をご紹介しましょう。
50代くらいで、そろそろ定年やセカンドキャリアのことが気になって来た方には大変参考になる本です。
というか、50代になると、早いうちに定年前後のことや、セカンドキャリア、それどころか本書でいうところのトリプルキャリアについて考えないといけないですね。
私自身、考え始めるタイミングが少し遅かったと反省しています。
本書は読みどころが多くて、付箋を貼りながら読んでいると、毛虫のようになりました。
セカンドキャリアどころかトリプルキャリアを睨んで、60歳の定年前後でスモールビジネスを立ち上げて、自分の好きな楽しい仕事だけして、月収5~10万円程度の収入を得て、公的年金を組み合わせれば、無理のない範囲で健康的な生活ができて認知症予防にもなるよという提案で、著者自身の経験をもとに、再現性のあるスキームを教えてくれます。
なんとなく頭の中で思っていたことが具体的に書かれていて、納得するとことが多かった本です。本屋でたまたま発見して、ああこれが求めていた本だわと運命を感じた次第です。
例えば、このように書かれています。
健康・体力面からくる「75歳の壁」を意識したトリプルキャリアで生涯現役を目指せば、公的年金の繰り下げ受給が可能になる。
出所:大杉潤著『定年ひとり起業』p141
自分自身のことを考えると、男性の健康寿命といわれる72歳まで身体が持つ自信がないので、トリプルキャリアについては現実的ではないと思っていますが、世の中にはそれくらいの年代でバリバリ爽やかに働かれている方は少なくないですね。羨ましいことです。
また、参考になるのが次の一節。
お金にならないボランティアの仕事からスタートして実力をつける
出所:同書 p230
確かに、独立FPの先輩諸氏も最初は無料相談からスタートされるパターンが多いようです。
また、仕事に対する意欲、お金を稼ぐことに対する意欲、お金を自分で管理しようとする意欲の高い人は認知機能が低下しにくいと、紹介されています。(原典は認知症専門医の長谷川嘉哉の以下の著作『一生稼げる脳の作り方』ですが。)
なんとなく経験的には頷けるところがあります。
以上のように『定年ひとり起業』はありふれた一般論ではなく、著者の実体験と、ビジネス書を猛烈に読み耽った知識に基づいた、非常に参考になる本なので、衝動買いして大正解でした。
自分自身の独立FPとしての起業に向けて大いに参考になりました。
50代くらいの年代の勤労者のみなさんも、定年に向けて大いに得るところがあると思いますよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。
それでは今日はこのくらいで。本日もご安全に。