皆さま、ご安全にお過ごしでしょうか!
これが「お宝個人年金」だ!
昨年末にゲスな感じで告知していた「お宝個人年金」の件ですが、いよいよその実態を明らかにしてみたいと思います。
これが筆者が保有している個人年金の、勧誘時の提案書の現物です。
ちなみに、提案書通りの金額で加入したかどうかはまた別の話になります。あくまで提案レベルの書類ですね。
保険会社の人にも珍しがられたので、案外みなさん保管していないのかもしれませんね。わが家ではタンスの中から出てきました!
「お宝年金」「お宝保険」って、何ですか?
ちなみに、「お宝年金」とか「お宝保険」というのは、1980年代後半から1990年代前半にかけて、バブル期前後の予定利率がその後の時代に比べて非常に高かった時代に加入した終身保険とか個人年金のことですね。
50~60代のシニア世代のかたがたは、結構お持ちの商品じゃないでしょうか。
詳しくは以下の記事が参考になります。
hoken-mammoth.com
ちなみに筆者の加入している個人年金は、予定利率が5.5%となります。最高では6%を超えていたようですね。凄い。
ほぼ無リスクで5.5%の運用がなされているわけですね。素直にありがたいことです。単純に運が良かっただけですけど。
受取金額が多すぎる?
上記の資料を改めて見て、ギョッとしたのは、受取金額が払込金額の5.2倍となっていることですね。実際のところ、そんな算定になっていたことは完全に忘れていました。
単に、10年間で600万円を受け取れるだけの内容だと理解していたのです。郵便で定期的に送付される契約内容確認用の通知でもそうなっていました。
ところが、「受取年金累計額」はその倍以上となっています。これは何故でしょう?実は、もっと受け取れるのでは?
謎の「増額年金」とは?
実はここはトリックがあって、こちらの金額が受給できると誤解している方があるかもしれません。その場合、大変なことになります。
種明かしをすると、これは「増額年金」と呼ばれる部分が加味されているのですね。「増額年金」とはいったい何でしょうか?この記事が非常にわかりやすいです。
seimeihoken-db.yakh.net
つまり、「増額年金」とは予定利率に対して、実際の資産運用利率が上回った場合の、超過リターンに当たります。
なので、これは完全に架空の話です。下の方に注意書きで「将来のお支払額を約束するものではありませんのでご注意ください。」とちゃんと書かれていますね。
実際のところ「増額年金」は貰えるのか?
では、「増額年金」は実際のところ発生しているのでしょうか?
残念ながら、保険会社の説明では、ほぼゼロとのことでした。バブル崩壊後の運用利率の低下によって、超過リターンは発生せずに現在に至るというわけです。
うーん、残念でした。当然といえば当然のことですが、儚い夢を見てしまいました。。。
本日の結論
バブル期前後に社会人だったみなさんは、もういちど保険証書を確認してみましょう。「お宝保険」や「お宝個人年金」が箪笥の奥に密かに眠っているかもしれませんよ!
それに、勧誘時の提案書の受取金額はあくまで予想額(妄想額?)なので、もういちど契約内容通知書や契約書を確認してくださいね!
次回予告
実は、受取金額がさらに増えるオプションが用意されていて、予定利率5.5%の条件を引き継ぐ形で、実際に使えるらしいのですが、それはまた日を改めて記事にします!
それでは今日はこのくらいで。本日もご安全に。