皆さま、ご安全にお過ごしでしょうか!
実は、昨年10月16日の宅地建物取引士試験を受験しました。
その動機は、CFP試験「不動産運用」で、合格はしたものの点数が思いの外悪かったので、おかしいなあ、そんなはずはないぞ、過去問ではそこそこ理解できていたはずなので、勉強が間違っていないことを証明しなければ、という気持ちがむくむくと湧いてきて、よっしゃ、宅建でリベンジだ!と思いついたのでした。完全に思いつきです。
CFPの「相続・事業承継設計」が2022年6月に終わったので、7月から本格的に宅建試験の勉強を始めました。
結果、3ヶ月半の勉強期間でしたが、なんとか宅建はパスしました!(ああ、ヒヤヒヤした!)
ただ、点数が悪すぎて、自慢はできませんし、勉強方法にも無理があった気がします。
そんな反省を含めて、エッセンスを以下に記録しておきましょう。基本的に個人的な備忘記事ですが、誰かの役に立てば幸甚です。
基本を押さえるためのテキストは、いくつか良いのがあります
テキストは以下の「トリセツ」をメインで使いました。
結果的に、要点がコンパクトに凝縮されていて、さすがLECだと感じました。
最初はこんな薄い内容で大丈夫かと思うのですが、過去問を回していると、全く覚えていないことが判明し、しかもちゃんとテキストには記述があることを発見するというのがお決まりの流れです。
信じるに足るテキストだと思います。
ただ、権利関係も、法令上の制限関係も、説明が薄くて、腑に落ちないと思います。
そして、分野別問題集は同じシリーズで揃えました。
これもよくできていると感じましたが、これだけでは足りないのも事実です。
ただ、ほんとにこれだけで合格できる人もいるらしいので、個人差が大きいですね。私は、無理だと感じました。
一問一答は楽しいけど、それだけじゃ足りない
で、不安になって一問一答も買いました。
なぜかユーキャンなんですが、書店で比較検討して、見た目とか、文字の大きさとか、手にとったときの手のひらの馴染み具合とか、全体的になんだかしっくり来るので買いました。
結果的に、これだけでは不足ですが、見逃した論点をフォローしてくれたので、得点アップには確実に貢献してくれました。
一問一答ではそのほかにも、このあたりが定番でしょうか。
まあどれでも間違いはないと思います。特に『出る順宅建士 一問一答』は良いと思います。
詳細なテキストはやはり必須だね
「トリセツ」で重要論点は網羅されているのですが、過去問を回していると結構細かい事項が出てきて戸惑います。
そんなときのために詳しめのテキストが欲しくなります。
で、これを買い足しました。宅建の独学者のあいだでは定番と呼ばれる伝統あるテキストです。
ただ、これはかなり癖が強いテキストで、好き嫌いが分かれると思います。かなり昭和臭がキツイです。
筆者は昭和ど真ん中世代なので、コンプライアンスとかポリコレとかはあまり気にならないタチですが、それでも書きっぷりがブラック(グレー?)な感じで、不動産業界の闇を見た気がしました。。。
書店で読み比べたときに一番しっくり来たのは、TACの『わかって合格る宅建士 基本テキスト』かもしれません。
「トリセツ」をベースに、よくわからない都市計画法とか土地区画整理法といった法令問題については、これを読んで詳しめな解説を確認するといった使い方が合理的な気がしました。
その後書店で読み比べたところ、以下のテキストも良いと思いました。
定番のテキストも一理あるけど、新しめのテキストのほうが見やすく、わかりやすい説明が駆使されている感じもあります。
テキストは理解して腑に落ちることが重要なので、敢えて詳しめの(制度の趣旨や背景の)解説がある方が記憶に定着しやすいと感じます。
過去問は必須です。この定番サイトは値千金
問題集は基本的に「トリセツ」を使ったのですが、いわゆる過去問何周するか?問題があって、基本的に過去問は過去10年分くらいはやっておけというのがセオリーです。
なので、例によってFP試験同様に、以下のサイトを利用しました。
基本的に3回転はしましたが、権利関係は頻出論点だけに絞り込みました。
takken-siken.com
権利問題(民法)は時間をかけよう。その価値がある
民法分野についてははなから出遅れで時間不足の自覚があり、こんなの真面目にやってたら時間が足りないわと感じて、早々に論点を絞り、王道の「代理」とか「意思表示」といった頻出論点に特化し、それ以外は運任せの捨て問とみなしました。
でも、結果的にはかなりレアな分野が出題されていて、相当面食らいましたけどね。
このあたりも『わかって合格る宅建士 基本テキスト』で詳しめな説明を読んだほうが理解は深まるだろうと思います。
単なる丸暗記は苦痛なお年頃(?)なので、制度の趣旨や背景を説明してもらったほうが、やはり腑に落ちやすいのです。
予想問題集のレベル感はリアルに実践レベルだった!
宅建試験の場合は、秀逸な予想問題集が出ます。これを利用しない手はないと思います。
予想問題集って、実際の試験よりも大分難し目の問題が出るという印象だったのですが、宅建の場合はそうでもありませんでした。
結果的に、実際と同じくらいのレベル感の問題だったという印象です。
後学者のための教訓
以上、筆者の宅建試験合格までのあらましでしたが、実際のところあまりに点数が低かったので、これで正解なのかどうかはわかりません。
わりと見切り発車的に学習をスタートしたので、力点が違った気もします。
特に権利関係はそれなりに時間をかけるか、丁寧に解説した詳しめなテキストにあたる必要があったと強く感じます。
簡単ですが、反省を込めて、後学者の方の参考になれば幸甚です。
最後までお読みいただきありがとうございます。
それでは今日はこのくらいで。本日もご安全に。