京都ふじわらFP事務所

お金と人生をデザインする。京都の独立系ファイナンシャルプランナーです。

【FPフェアin大阪より】金融資産の高齢化とは?(その2)

皆さま、ご安全にお過ごしでしょうか!

FPフェアin大阪より、慶應義塾大学の駒村康平先生の講義から、役に立つさわりの部分を紹介していますが、今回は後編です。

「金融資産の高齢化」とは

まず、団塊世代が80歳代に入る2030年には、国内の金融資産のうち75歳以上の保有率が31%に達するそうです。

「2030年問題」の一つですね。

すでに個人金融資産約2000兆円の約半分を65歳以上の高齢者が保有する状態です。

そもそも、75歳以上になると人間の認知機能は確実に低下します。

いわゆる認知症レベルに至らないにしても、認知機能は50代前半をピークに低下するので、認知機能が低い状態になっています。

でもその割に客観的能力以上に自信過剰状態の高齢者が、金融資産を管理することになります。

そこにリスクが生じるわけです。個人レベルでは金融詐欺のリスクが高まりますし、そこまでいかなくてもお金が消費や投資に回らず、マクロ経済が目詰まりを起こすと言われています。

金融詐欺で奪われた巨額の資産が闇経済に回ることのインパクトも大きいですよね。(いったい、どこに流れているのでしょうか??)

そして「お金の介護」という新概念

ここで登場するのが「お金の介護」という概念です。

そのために金融機関と福祉機関の連携(金福連携)が必要というわけです。

また、そこにわれわれFPとして、みなさまのお役に立てるニッチな(?)市場が垣間見えるというわけですね。

実際のところ、客観的に考えて、高齢者の方の資産管理と運用についてサポートすることができる立場に、わたしたちFPはいると思うのです。

すでにそうしたお悩みを抱えている方も少なくないはずなので、お役に立てるFPが身近に存在することをアピールしたいと思うところです。

それでは今日はこのくらいで。本日もご安全に。

参考

fp-f.net