皆さま、ご安全にお過ごしでしょうか!
本書はずいぶん以前に読んでいたのですが、記事を書くのが遅くなってしまいました。実はこの本も付箋だらけなんですけどね。
著者はこんな人
本書の著者、北村慶氏は上場企業CFO(最高財務責任者)が本職で、ペンネームで週末作家活動を行っているそうです。
当然ながら本職が忙しいので、久しぶりの著作出版です。
2021年8月の出版で、すぐに購入して読んだので記事にするのが遅すぎですが、内容的には普遍性があるので、今から読んでも全然大丈夫です。
本書の構成
第1章 大公開――『長期・分散・積立投資』13年間の投資結果
第2章 「老後資金2000万円」は本当に必要か?
第3章 活況な市場はコロナ・バブルか?
第4章 資産運用の科学~『長期・分散・積立投資』はなぜ勝てるのか?
第5章 資産運用実践編
第6章 資産運用のニューノーマル(新しい常識)
第7章 明るい未来のために
以下は惹句ですが、実際そのとおりの内容だと思います。
・誰にでも無理なくできる!
・老後資金の形成にも有効!
・コロナ・バブルやその崩壊も怖くない!
帯には「老後もバブルも怖くない!NISAやiDeCoで、これを買うだけ。」とありますが、はたして、何を買えばいいのでしょう?
本書のポイント①
筆者は「eMAXIS バランス(8資産均等型)」の積立を13年間実施し、年平均で6%の利回りを実現しているので、これで必要十分ではないかと述べています。
13年前にはまだ「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」が発売されていないので、コストの高い旧ファンドで積立を継続されたわけですが、確かに年利6%なら十分(すぎる成績)と言えるのではないでしょうか。
もちろん相場状況によりますが、13年間というスパンで考えれば、ある程度普遍化された実績とも言えるでしょう。
本書のポイント②
第6章で以下の通り「コア・サテライト戦略」はもう古い、ファンド運用の実務家の実感としてもアクティブ運用のパフォーマンスは長続きしないと述べているのが印象的でした。
「それを本業で行う年金基金や大学財団などでは有効である可能性はあるものの、普通の個人投資家が行う運用法としては不適当である」
(出典:北村慶著「金融のプロが実はやっている 最もシンプルで賢い投資の結論」p211)
オススメ度合い ★★★
資産運用の初心者の方には、絶対タメになる本なので、オススメします。
投資の結論の部分も価値がありますが、前半部分の「資産運用の科学」の部分をしっかりと理解しておくと一生涯の値打ちがあります。
最後までお読みいただきありがとうございます。
それでは今日はこのくらいで。本日もご安全に。