京都ふじわらFP事務所

お金と人生をデザインする。京都の独立系ファイナンシャルプランナーです。

『新窓販国債』はなんと読む?地味に魅力的な安全志向の運用商品です!「個人向け国債」もいいけど「新窓販国債」にも注目!


皆さま、ご安全にお過ごしでしょうか!独立系FPの藤原@CFPです。

先日ご相談のあったお客様は、資産運用については慎重姿勢で、元本割れに嫌悪感をお持ちのようでした。(そのお気持ちはよく分かります)
そんなときに、われわれFPは、もちろん無理やり株式投資や保険加入を薦めたりはしませんから、ご安心ください。

お客様の方から、国債について調べたら「個人向け国債」と「新窓販国債」があったので、違いについて教えてほしいとのオーダーがありました。(もちろん、これはご相談内容のごく一部ですが!)

「個人向け国債」はわりとネット上でも記事があり、債券という性格上通好み(?)の商品ではあるのですが、比較的有名な部類ですよね。

一方「新窓販国債」(読み方:しんまどはんこくさい)は、もっとマニアックな商品です。自分自身、金融機関の人間ではないので、正直FPの勉強するまで知りませんでした。そもそも、読めませんよね!

正式名称は「新型窓口販売方式国債」といいます。詳細な説明は、以下の財務省のHPをご覧ください。もちろん個人でも買えますが、法人や団体が利用する硬い元本保証商品というイメージですね。故に、地味な存在。
www.mof.go.jp

「個人向け国債」との比較についても、以下のとおりわかりやすく説明されています。(PDF資料が開きます)
https://www.mof.go.jp/jgbs/individual/kojinmuke/recruitment/pdf/comparison.pdf

基本的な性格は固定金利で、途中換金すると元本割れの可能性が出てくる(逆もある!)けど、満期まで持てば国が元金保証する。

しかも、このところの長期金利上昇の恩恵を受けて、利回りが上がっています。

「10年固定利付国債」の11月発売分の「応募者利回り」は、なんと0.866%になっていました。
その後下がって、現在発売中の12月発売分は0.653%ですが、それでも一般の銀行の普通預金や定期預金に置いておくよりは、ずっと有利です。「個人向け国債」と比較しても、利回りが上回っています(これは商品の設計上もともとそうなのです)。基本的に10年間動かせないものと思って利用するべきですが。
新窓販国債発行条件「10年固定」

基本的に、いまの金利が十分高くて、将来的に低下しそうだなというタイミングで利用したい商品ですが、毎月積み立てていくこともできます。金利上昇にも追随できる、これはなかなか使いでのある商品ではないかと、改めて認識しました。

このように最近、「新窓販国債」の魅力が高まっているので、なにか記事が出ているのではと思って調べると、ちゃんと以下のようなメジャーな記事が出ていました。「個人向け国債」が中心の記事ですが、さいごに「新窓販国債」も登場します。
dot.asahi.com

株式投資に比べると地味な存在で、比較的プロ仕様の商品ですが、なにしろ国が保証する硬い商品なので、元本割れに嫌悪感があるみなさんも、検討に値する商品だと思います。特に、すでに一定の資産をお持ちの方がメインになると思いますが、余裕資金の比較的長期の置き場などとしてうまく利用できればいいですね。

最後までお読みいただきありがとうございます。
それでは今日はこのくらいで。本日もご安全に。

参考

fp-f.net