皆さま、ご安全にお過ごしでしょうか!
10兆円大学ファンドについてウォッチを続けているところですが、先週、2022年度の業務概況書が発表されました。
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最終的な収益額は604億円の赤字、年度末資産運用額は9兆9,644億円とのことです。
一方で当期総利益は742億円あったので、繰越決算金62億円を差し引いて、国際卓越研究大学への助成財源は確保できる見込みだそうです。
604億円の赤字は元本比で-0.6%とのことで、超長期運用を旨とする大学ファンドにおいては、誤差レベルの話です。
業務概況書を読むと、そもそも基本ポートフォリオの構築完了は2031年度末が目処とされていますから、当初設定した目標リターンを叩き出すのはその後の話ということです。
つまり、まだ10兆円での運用は開始していないし、株式65:債券35の基本ポートフォリオにも達していないということです。
株式比率を高めることで、大学ファンドはGPIFよりも目標利回りを高く設定しているのでリスクも大きいわけですが、本領発揮はまだまだ先のことになります。
特に、暴落時にどんな挙動をするのか興味があり、継続的にウォッチを続けていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
それでは今日はこのくらいで。本日もご安全に。