京都ふじわらFP事務所

お金と人生をデザインする。京都の独立系ファイナンシャルプランナーです。

「10兆円大学ファンド」の年間期待リターン(本音)は5%だった!

皆さま、ご安全にお過ごしでしょうか!

「10兆円大学ファンド」についてウォッチを続けていると、こんな記事が目に入りました。『週刊ダイヤモンド』のおなじみ総予測号に載った記事です。こんな記事が出ていたのですね。

経済界のみなさんは、10兆円がどこに流れるか、それが気になって仕方ないようですね。

「10兆円大学ファンド」を検討した「資金運用ワーキンググループ」座長の伊藤隆敏コロンビア大学国際関係公共政策大学院教授)先生がこんなことを述べています。
diamond.jp

私はファンド運営に関する有識者会議で座長を務めましたが、最低3%の利回りを求め、ポートフォリオは株式65%、債券35%が運用の基本方針となりました。リターンに当たる約3000億円を毎年大学に支払う仕組みです。それでも元本を減らさず、むしろ増やすためには年5%程度のリターンを出したいところです。

物価上昇を除いた実質で年利回り3%を目処(最低ライン)とする決定がなされたところですが、本音では年5%程度のリターンを期待しているということですね。

インデックス投資家のみなさんにはお馴染みのGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用目標などに比べると随分高めの目標設定となっていますが、正直そこまでのリスクテイクは無理があると感じますよね。実質年3%でもかなりリスク高めの設定と感じますからね。

おまけに、お手本とした欧米名門大学のいわゆるエンダウメントでは、株式のアセットアロケーションは実は少なくて、プライベートエクイティや不動産が多いらしいので、ちょっと路線が違うんですよね。このあたりに、もともと経済対策として組成されたファンドという性格の違いが出ているかもしれません。

まあ、希望的観測ということで、年利回り5%のリターンは正式に採用はされていませんが、座長としてはそこまでの思いであったということが分かったのでした。

新年早々、株式相場はなかなかの荒れもようですが、上手く行って、期待通りになるといいですね!(正直、心配だけど)

それでは今日はこのくらいで。本日もご安全に。

参考