京都ふじわらFP事務所

お金と人生をデザインする。京都の独立系ファイナンシャルプランナーです。

忘れられた名著?おとなの投資哲学はコレだ!『大人の投資入門』(前編)

皆さま、ご安全にお過ごしでしょうか!

さて本日は、2008年の出版という少し古い本ですが、最近古本で購入して、非常に感心した投資本をご紹介しましょう。

北村慶著の『大人の投資入門―真剣に将来を考える人だけに教える「自力年金運用法」 』という本です。

さすがに出版が古くて、今では古本しか入手できません。あるいは、図書館で借りて読んでください。

アマゾンで新刊本も売ってますが、プレミアム価格なので、注意してください。状態のいい古本を買うほうがいいと思います。

著者の北村慶という人は、大手グローバル金融機関勤務で日米欧で活躍という人ですが、最近は著作がないので、本業が忙しいのか、あるいは悠々自適の生活を送られているのかも。

この本の主張は、株式等への投資による自力年金の組成です。

銘柄の研究や相場のフォローなどは必要なく、資産運用のことは、年に1回だけ考えれば十分です。

カバー折返しにはそう書かれています。そして実際にそのとおりの主張が具体的に書かれています。

公的年金に加えて、自力年金を組成するために、まずGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用方針が紹介されます。

最近でこそインデックス投資家を中心にGPIF礼賛のムードも出てきているところですが、2008年の時点でその着実な実力に注目しているのも、さすがです。

有名な投資本はいろいろありますが、この一冊を熟読して理解し、淡々と実行できれば、一般庶民の資産運用としては、ほぼ事足りるのではないでしょうか。

この本は、実に含蓄の深い記述が少なくなく、筆者オットーの記事も一度で終わるのは勿体ないので、その2に続きます。

もちろん、2008年と今現在の投資環境は大きく異なりますが、驚くべきことに基本的な考え方はほとんど変化していないのですね。

2008年からこの本の主張に従って資産運用を行っていれば、途中にアベノミクス相場を挟むこともあり、資産は大幅に増大していたはずです。

もっと早くこの本に出会っていれば、と悔やまれるところですが、取らぬ狸のなんとやらですね。

今日はこのくらいで。記事(その2)でお会いしましょう。本日もご安全に!

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